為替と円安について・・低賃金化が円安のネックに・・

こんにちは。

桑原通夫です。

 

為替と円安について・・

今、1ドルが150円になりました。

まだ円安が進み始めています。

 

円相場はドル相場によって

決まります・・

ドルが買われれば

円は安くなりますし

 

ドルが売られれば

円高になります。

 

金融市場で為替相場

決まるのは・・

株と債券と為替という

3つの要因があります。

 

その中で株と債券は・・

主に投資家が対象となって

売買されます。

 

ところが、為替相場には

投資家だけじゃなく、

為替市場にはいろんな人が

参加しています。

 

為替マーケットには

企業と実需(貿易関係者)が

大きく関わってきます。

 

実需とは、「投機目的ではなく

経営参加・長期保有などが目的の

投資、あるいは消費や加工など

が目的で商品を購入する」等の事

です。

 

そして為替レートとは

このような

需要と供給によって、

決まるのです。

 

今は世界でドル買い円売りが

続いているため

円安になっています。

 

だったら日銀が為替介入をすれば

良いのでは・・となりますが

これまでも度々日銀は

為替介入を行ってきました・・

 

しかし・・今の円安は

構造的なもので、為替介入も

焼け石に水・・のような

感があります。

 

ちなみに為替介入には2つの

方法がありますが、

1つは、円買い介入です。

 

円買い介入

財務省の指示を受けて

日銀が保有している外貨(ドル)

を売って、円を買う事です。

これが円買いドル売り介入です。

 

しかしドルの外貨準備高は160兆円分

しかありません。

 

保有しているドル外貨準備高を

超えての円買いドル売りは

出来ません。

 

もう一つは‥円を売ってドルを買う

円売り介入・・があります。

 

しかしこれは円高ドル安の時の

介入です。

 

そして為替レートには

実質実効レートと呼ばれる

指標があって・・

 

今の1ドル=150円というのは

円の実質実効レートに直すと

1ドル=360円の時代と同じ

なのだそうです。

 

実質実効レートとは・・

貿易量や物価水準を基に

算出された・・

通過の購買力を測るための

総合的な指標の事です。

 

円の実質実効レートの下落は

そのまま円の価値が下落することで

円の購買力が低下する事です。

 

つまり見かけ以上に今は

円の力が弱まっている‥

という事です。

 

普通は円安であれば‥もっと円が

買われだして

円高に振れるはずなのですが

 

そうならないことは

円が弱いことを表しています。

 

かなり深刻な円安状態である・・

とも言う事なのです。

 

そして、今の円安が構造的なモノ・・

と言われる背景にあるのは

 

日本企業が東日本大震災以降、

海外生産移管の動きが強まった事・・

 

それにより、海外への直接投資が増え

円売りが加速したことと・・

 

加えて、欧米などが保護主義

環境規制などで

生産拠点を海外から移せなくなった事・・

等があります。

 

つまり今の日本は低賃金社会

ですから

本当なら海外生産を引き払って

国内で生産した方が人件費が安い・・

という逆転現象が起きています。

 

国内で生産して・・

海外で売った方が儲かるのに、

それが出来ないのです。

 

なぜ?・・

生産拠点を日本に戻さないように

欧米の圧力がある・・のです。

 

外圧により、賃金が高くなった海外で

モノを作って売るしか

出来なくなったことです。

 

おまけに・・極めつけは

日本人が海外のサービスを

盛んに利用している・・

事もあります。

 

海外のサービスを利用する日本人が

増えている・・

GoogleAmazonの利用者が

急増しています・・

 

お金がどんどん海外へ流れて

行っているのです。

 

さらに・・

金利が低いのも円安に

つながっています。

 

金利は、

国の通貨の需要と供給うに

直接影響を与えますから

 

金利が高いと外国資本を

呼び込むことができ、

需要が加速します・・

 

すると、為替レートが上がり、

円高になるのです。

 

しかし今の日銀は・・低金利

当面、維持する・・

と言っています。

 

これらの事が絡んで

構造的な円安になっている・・と

いう事です。

 

暫くは円安が続くのでは・・

という見方です。

 

2024年も円安が進むのか・・

は、分かりませんが

結局、アメリカ次第という事です。

 

しかし‥決してドルが強くて

円安になっている・・という

単純なことではなく

 

ユーロや豪ドル・英ポンド等

が複雑に関与してきますが、

 

為替レートは あくまでも

2 つの国の通貨を比較するため、

相対的なものになります。

 

日本の低賃金社会が続く限り

円が強くなる可能性は

きわめて低いまま・・

という事のようです。

 

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