こんにちは。
桑原通夫です。
企業価値って何？
普通に考えれば、社会にどれ位
役に立っている企業なのか‥
という事だと思います。
では、資本主義経済における
企業価値とは・・
人を沢山雇用している企業ですか？
だったら‥トヨタですよね。
それとも売上高が大きい企業ですか？
これもトヨタですよね。
という事でトヨタは
日本で企業価値が第1位の企業です。
しかし、売り上げ高も
従業員数が多いことが、必ずしも
企業価値とは連動しないことが
あります。
例えば・・イオン。
イオンは売上高9兆円です。
これは売上高で言えば日本国内で
18位にランクされます・・
売上高が9兆円もあるイオンは
多くの顧客に利用されています・・
ということは、
イオンは顧客に大きな価値を提供
している企業である‥と言えます。
売上高ランクで18位・・
だったら企業価値も18位が妥当・・
という事になりそうですよね。
しかし、イオンの企業価値は
日本国内で66位‥です。
売上高→18位なのに
企業価値→66位・・
という順位です。
何故？
トヨタと何が違うの・・
という事になりますが
イオンとトヨタの大きな違いは
「生産性」にあります。
企業自身の価値＝生産性が高いこと
企業価値＝純利益が高いこと
になるのです。
つまり・・イオンのような
労働集約型の企業より
生産性に特化しているトヨタ
の方が、企業価値は
高くなるのです。
なぜ？資本主義経済は
生産性を優先するのか・・
というと、
これは全く当たり前のことですが
生産性が高いほど、経営資源である
人・モノ・金を
有効的に使っていることに
なるから・・です。
ちなみに、日本の企業価値
ランキングの順位は・・
トヨタ⇔1位
ソニーG⇔2位
三菱UFJ⇔3位
NTT⇔4位
キーエンス⇔5位
・
・
という事です。
イオンは残念ながら
味の素の次で、第66位なのです。
という事でイオンは
労働集約型企業・・ということになり
グループの事業活動は、
人材に大きく依存しています。
店舗運営をはじめとした
各分野において
いかにして優秀な人材を確保できるか・・
7u57
人材の能力を活かす事こそが
成長につながる‥
というのが、イオンの方針・・
でもあります。
しかし‥どこまで行っても
労働集約型企業は
企業価値ランクでは
上位にランクされません・・
日本で生産性が高い業種は
総務省統計局によれば・・
情報通信業⇔909万円で
学術研究・専門・技術サービス業⇔786万円
となっています。
これらの業種の特徴は
必ずしも大規模な固定資産などを
要せず、
少ない人材で効率よく
高付加価値を提供できる業種である
と言えます。
つまり生産性が高く
儲けるのが上手な企業に
企業価値がある・・
ということで、
投資家が気にするのは
この企業価値です。
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