ビックモーター不正について・・マスコミも叩きすぎじゃねえ・・

こんにちは。

桑原通夫です。

 

ビックモーターが叩かれています・・

そんなにひどい社長だったのか?

 

web記事より・・

自動車保険の保険金不正請求の横行が

発覚した

中古車販売大手ビッグモーター

は25日、都内で記者会見を行い、

 

問題の責任を取り創業者の

兼重宏行社長が

26日付で辞任すると発表した。

 

兼重社長は「トップに立つ者として

重く受け止めている」

としながら、自身は不正を認識していなかった

と釈明に終始。

従業員に責任をなすりつけるような

発言も飛び出した・・

 

不正発覚後、初めて会見した兼重社長。

冒頭で「客や損害保険会社に

多大な迷惑と心配をかけた。

誠に申し訳ない」と謝罪し、

数秒頭を下げた。

 

不正請求が横行したことは、

6月に外部弁護士による調査報告書を

受領するまで認識していなかったと発言。

 

「報告を受けて、耳を疑った。

“そんなことまでやるんだ”とがく然とした」

と語気を強めた。

 

ビッグモーターをよく知る関係者によると

「幹部が兼重社長に気を使い、悪いことは極力

耳に入らないようにしていた」といい

“裸の王様”状態だったとも考えられる。

 

「工場長が指示してやったのではないか」

「問題を認識していなかった」と知らぬ存ぜぬの一辺倒。

経営陣が本当に不正を把握していなかったのかと

改めて問われると「天地神明に誓って、

知らなかったと言えます」と言い切った。

・・以上・・

 

この記者会見で、メディアに叩かれまくった

兼重社長ですが・・

果たして・・それ程ひどい社長だったのか?

という事で調べて見ると

 

兼重社長は1976年に創業・・

一代で業界最大手の中古車販売会社を

築き上げた・・ということです。

 

ビックモーターは上場企業では

ありません。

 

しかし、企業価値が3000億以上・・

という会社は日本全体でも

400社ほどしかありません。

 

しかも僅か一代で築き上げた・・

という事ですから

とんでもない経営手腕です。

 

まずばビックモータ―とは・・

注後者の買取・販売の会社です・・

 

中古車業界の最大手はガリバー

 

中古車の買い取り数では

ビックモーターが日本一という

話です。

 

この度の問題を整理すると・・

 

被害者は・・車を故意に傷つけられた

顧客の一部と不正請求された保険会社・・

という事になります。

 

保険会社に対して不正請求が

行われていた・・

車体にわざと傷をつけていた・・

不必要な修理を行っていた・・

 

不正の件数は全体で、

1591件に上る・・という事でした。

 

不正が行われた要因としては

中古車買い取り・販売事業としては

不適正な目標設定があった・・ことです。

 

本来の中古車の販売数の目標ではなく

修理額の数値目標が設定されていた・・

修理金額が1台に付き、いくら以上・・という

設定が行われていたことです。

 

目標達成のためには

不正をしなければならなかった・・

という現場の声。

 

本来であれば

製造部門・・原価に責任を持つ。

営業部・・売り上げに責任を持つ。

経営陣・・効率に責任をもつ。

 

というように責任所在も

それぞれに分けて考えるべきです。

 

修理工場は製造部ですから

そこに単価目標を設定する事自体

おかしいと言えます。

 

この度調査に入った調査委員会ですが

その人たちに果たして

何がわかるのか?疑問です。

 

調査委員会とは・・

弁護士が作った委員会です。

法律には詳しいが

経営はド素人です・・

 

わかるのは器物破損問題と

不正請求問題だけ・・です。

 

弁護士は単なる法律の専門家です・・

大きな企業経営の何がわかるのか・・

甚だ疑問です。

 

法的な問題と経営課題は別物です・・

完全に切り分けて考えるべき・・

 

器物損壊・・車に故意に傷つけた

詐欺罪・・保険会社をだました

 

顧客と保険会社に対しては

罪を償うしかない・・わけですが

それ以上の責任はない‥のです。

 

メディアや世論に対する

説明責任など、社長には無い・・

のです。

 

こういいますと今度は私が

叩かれそうですが・・

私自身・・記者会見をみて

当初は、何という身勝手な社長だ・・と

思いました。

 

ところが、マスコミが一斉に攻めている

姿を見ると・・

果たして社長の責任とはどこにあるのだろうか・・

と考えました。

 

一から十まで全て社長に責任がある・・

何て言ったら

誰も企業経営などできません。

 

しかも、ビックモーターは非上場

の言わば 私企業です・・

 

日本の事業数は・・500万社あります・・

その中で企業価値が3000億以上の会社は

400社しかありません。

 

ビックモーターはそこに入っていたのです。

これは創業経営者の手腕によるものです・・

それほど経営者としては有能だったのです。

 

ビックモーターの内部調査によれば

修理部門は・・全体の3%です。

 

その中で年間4万軒中・・不正が行われたのは

1275件・・全体の3%未満でした。

 

97%はまともにやっていた・・

どんなに有能な経営者でも

全てに目が行き届くこと等あり得ません。

 

ビックモーターも、3000億の企業です。

社長が全てに関わっていたとは思えない・・

 

社長が関与していない不正なんてものは

上場企業でも頻繁に起きています・・

大きな企業に不正なんて日常茶飯事です。

 

それがメディアや世論の圧力で

一斉に叩かれ・・極悪人のように晒される・・

 

終いには社長交代に追い込まれるって・・

考えれば考えるほど、おかしいと思います。

 

失敗は誰にでもありますし・・

全てに完璧な経営者なんて存在しません。

 

本当に知らなかったことかもわからないのに

全てを部下の責任にして言い逃れをしている・・

そんな風に報道してしまうマスコミって・・

 

そもそも、マスコミが言う説明責任・・

と言う言葉自体、法律にはないのです。

 

説明責任とは全くの造語です・・

それをかざして

説明責任を果たせ‥と迫るのは

おかしな話なのです。

 

社長が現場の事を詳しく知らないはずがない・・

というのもおかしな話です。

 

中小零細企業ならともかく

3000億という企業価値のある会社なら

 

わずか3%未満の不正にまで

トップに詳しく報告がなかったとしても

どの企業にも、起こり得ることです。

 

わずか3%の不正を追及し・・

世論やマスコミで叩き潰すって・・

 

これでは有能な経営者が

育たないような気もしますが

そんなことを言うと

また・・非難されそうですね。

 

私が言いたいのは

部門の責任までトップが取る必要があるのか・・

という事です。

 

そして社長が取るべき責任は

世論やマスコミではなく

実際の被害者である顧客の一部と

保険会社に対して・・

ではないでしょうか。

 

キチンと物事を整理して考えるべきだ・・

という事です。

 

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