東京海上は大丈夫なのか? 株主還元率だけでの判断・・

こんにちは。

桑原通夫です。

 

東京海上

24年度の生命保険での

利益率41%を狙うって・・

その根拠は?

 

東京海上は損害保険の会社です。

主な商品は自動車保険です。

生命保険に強い会社では

ありません・・

 

その東京海上の配当は

右肩上がりです。

23年度の利回りは・・

3.3%と高利回りです。

 

配当金→1920憶円

自社株買い→1116億円

ということで

 

 

合計3036憶円の還元高・・

ということで

株主への総還元性向は・・

なんと72%です。

 

この数字を見ると・・

将来性のある投資先と

見る向きもあるようですが

 

果たしてその実態は・・

どうも、怪しいようです。

 

東京海上の主力商品は

自動車保険が5割です・・

 

保険会社とは保険料を集めて

運営していますが

収入保険と支払い保険の割合で

業績が決まります。

 

東京海上の場合は

保険収益に対して・・

約7割ほどが支払いに充てられるそうです。

 

残りの3割で他の経費を払い

残りは運用に回しています。

 

どの保険会社でも同じですが

保険収益が増えて

保険料支払いが減れば

利益が増える・・わけです。

 

東京海上

23年の収支では・・

保険料収益が6462憶円

増えました。

 

反対に保険料支払いが

4816憶円も減りました。

 

という事で万々歳・・

当期純利益が3764億円の黒字‥

でした。

 

このままだと何の問題もありません。

 

ところが‥運用収益は??

 

証券の含み損を入れると

運用収益では

マイナスの8.810億円・・

だったのです。

 

つまり・・当期純利益

3764憶の黒字でしたが

 

損益を含んだ包括利益は・・

マイナス1164億円・・というのが

正しいのです。

 

為替だけで損益をカバーできず

実質 赤字だったのです。

 

東京海上は損保会社ですから

常に支払い用の現金が必要です。

 

リスクの高い運用は出来ません。

という事で、運用先は

当然ながら国債が多い・・

という事になります。

 

安全性の高い国際債券に

特化して運営をする・・

 

しかし今の日本では

国債での収益は期待できません。

 

金利の引き上げは、結果として

国債や債券の価値を下げます。

 

金利が上がれば

預金するだけでもお金が増えます。

 

わざわざ、リスクのある

債権を買う人がいなくなります。

 

国債も債権も価値が下がります。

おまけに支払い保険料も

コロナ以降は間違いなく

増えて行きます。

 

という事は・・

24年度の東京海上

厳しい状況にある・・

との判断が妥当です。

 

長期的には不安要素の

方が多いという事です。

 

還元率に騙されては

いけません。

 

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