こんにちは。
桑原通夫です。
一風堂・・力の源とは・・
ラーメン一風堂が運営している
企業です。
一風堂」創業者の河原成美さんは
1952年福岡県生まれです。
私も若いころ所属していた勉強会で
同じく会員だった河原社長は
当時から話題になっていました。
その頃はちょうど海外進出を
視野に入れている‥
ということでしたが
あれから何十年、本当に実現して
活躍しているようですね。
ラーメン店「一風堂」を展開する
２０２３年３月期連結決算の
最終利益も17億になりそうだ・・
という事です。
もちろん・・
過去最高になる見通しです。
海外店の収益が円安で
押し上げられたこともあり
売上高も約８億円多い
２４５億円に上方修正した。
海外では、既に国内とほぼ同数の
約１４０店舗を展開しており、
客数の大幅増に加え、円安の進行で
円換算した際の収益が膨らんで、
今や絶好調の企業です。
そして今年も、インバウンド需要が
後押しをして、順調のようです。
特に海外既存店が好調・・
客数が＋8.2％で客単価も＋25.7％
おまけに円安による為替差益も
プラスの14.5％ということです。
河原社長には様々な
エピソードがありますが・・
26歳の時に兄の勧めで
出店したレストランバーが
繁盛したことをきっかけに・
そこでお客様の会話の中から
豚骨ラーメンは食べたいけど・・
店が汚いとか臭いがきつい・・
と若い女性客に敬遠されている事を知り、
これは商売になる‥と思い、
ラーメン屋への進出を計画します。
レストランバーの常連客の一人が
ラーメン屋の親父だったことから
その人に頼み込んで、ラーメンの
修業を始めた・・
無給でいいから、教えてくれ・・
と言ったところ、
逆に・・大事なノウハウを教えるんだから
100万円持ってこい・・
と言われ、その100万円を支払ったのです。
この河原の覚悟を店主も認め、
自分が持っているあらゆる技術を
河原に教えていったそうです。
そしてこの時の修行があったからこそ、
今の一風堂がある・・という事です。
では、今後の見通しはどうか・・
ということですが、
このまま好調が続くのでは・・
と思われますが、投資家目線では・・
ちょっと違うようです。
残念ながら、外食産業自体が
とても厳しい状況なのだそうです。
理由は・・外食業の特徴でもある
参入の敷居の低さ・・にありまして、
特に新規参入が多い業界と
言われています。
おまけに、調理食品が急増し、
代替品も多いのが実情です。
何よりも外食産業自体が
投資家目線では
既にレッドオーシャン化しており、
供給過剰状態である・・
という判断のようです。
一風堂がどうのこうの・・じゃなく、
外食産業であること自体が
全般に厳しいという事です。
飲食店は、現在日本国内に
７７万店もあり、
人口比にすると１６３人に
１店の割合です。
つまり、消費者はお店を
選び放題である・・
まさに血みどろの戦い・・
というのが外食産業なのです。
世界第１位の売り上げを誇る
あのスタバでさえ、
債務超過に陥っている・・
という超厳しい状態になっているのが
今の外食産業の実態である・・
という事です。
という事で・・現在順調に売り上げが
推移している『力の源』も
長期で見ると、油断できない・・
投資家にとっては、中々手を出しにくい
業界なのだそうです。
そもそも上場企業に飲食産業は
向いていない・・という話もあります。
企業が倒産するのは
手広く事業を広げ過ぎた時・・
という話もあります。
戦略とはあくまでも・・
やらないことを決めることで
拡大ありきではないのです。
頑張れ・・一風堂！
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