こんにちは。
桑原通夫です。
キーエンス」という会社を
ご存知でしょうか？
と思われがちですが、
れっき
1974年に創業者で現名誉会長の
『リード電機』を設立したところから
歴史はスタートします。
その後、1986年には社名を
『キーエンス』に変更。
社名は、鍵（キー）と科学（サイエンス）
に由来します。
実はこのキーエンスは
日本一給料が高い会社・・
としてメディアが毎年公表する
『年収ランキング』や
『生涯賃金ランキング』の
常連なのだそうです。
それゆえ企業としての稼ぐ力も
日本でトップクラスの
知る人ぞ知るエリート企業
なのです。
因みに、どれぐらい給料が高いのか・・
というと、
みんなが知っている「パナソニック」や
「ソニー」と比べてみると・・
2017年度の平均年収は・・
2088万円（平均年齢35.9歳）ですから
パナソニックの768万円（平均年齢45.6歳）
ソニーの1014万円（平均年齢42.3歳）
と比べても、その差は歴然です。
この給与の高さは一体どこから
来るのでしょう・・
なぜ？
社歴45年弱の企業が日本でも
有数の稼ぐ力を手にし、
日本一給料の高い会社にまで
登り詰めることができたのでしょうか。
その理由はキーエンス独自の
ビジネスモデルにありました。
他社に真似できないレベルで
自社製品の差別化を行い、
極限までコストを
削減することによって、
圧倒的な利益率を出し、
結果として
社員への高い水準での
利益分配を実現することが、
可能になっている・・
そのキーエンスの根本的な強みを
調べて見ました。
キーエンスはセンサーの企画販売を
している会社ですが・・
それだけではありませんでした。
キーエンスの本質は他にあります。
キーエンスはわかりやすく言えば
コンサル会社・・なのです。
しかも、顧客工場の生産性改善に・・
自社で創ったセンサーの活用を提案する・・
という、新たな形のコンサル会社・・
だったのです。
当然・・それには優秀な人材が必要です。
そのために・・高額年収を提示して
優秀な人材を集めているのです。
キーエンスが伸びたきっかけは・・
あのトヨタの問題解決に貢献した・・
ことなどが挙げられます。
トヨタでは高額な板金が壊れる事故が
起きて困っていた・・
そこでキーエンスが、事故を未然に防ぐ
センサーの導入を提案・・
それは自動直線切断機という商品で
祖の導入により
見事にトヨタの課題を解決したのです。
それが話題となり、一気に勢いがついた・・
という事です。
つまり、キーエンスの本当の強さ・・
というのは
センサーを用いて、顧客工場の
潜在的な課題を解決する・・
そのための企画・開発・営業が
できる・・
単なるセンサーを製造して販売する・・
という事ではなく、
顧客が抱える悩み・問題の解決に
センサーを通じてコンサルまで行う・・・
ソリューション力の高さにあるのです。
そして全社員が
キーエンスの付加価値を最大化し、
それだけでなく、顧客工場の付加価値をも
最大化する・・
という理念で統一されているのです。
最小の資本で最大の付加価値を上げる・・
目的意識を伴った行動が成果を上げる・・
そしてオープンな社風・・
これこそが、キーエンスの強みなのです。
キーエンスの場合は‥売り上げ目標ではなく、
利益目標も設定しているのです。
PDCAを回すことで利益を達成する組織・・
顧客企業の生産ラインが止まれば
損失が大きくなります・・
未来予測の精度が高い社員のいる
キーエンスが、きゃっかんてきな
対策を考え、アドバイスする・・
そして自慢のセンサーの活用で
相手の企業の事故を防ぐ・・
キーエンスは普段から
企画・開発・営業の全員が
顧客の課題や解決法等についても
とてもよく勉強している・・
センサーの販売にも代理店を置かず
コンサルしながらの
直販体制をとっている・・
優秀な人材がさらに良く勉強し、
よく考え、良く練習して
営業も行う・・
高速でPDCAを回し続けているから
キーエンスは 他社に負けない
強みがある・・ということです。
だから、商品価格が高くても売れる・・
ということのようです。
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