こんにちは。
桑原通夫です。
この度の植田総裁が発表した
マイナス金利の解除は
間違っている・・
という話があります。
景気が本当に良くなっていないのに
マイナス金利を解除したら、
せっかくインフレになりつつある
経済に水を差すことになる・・
という話です。
マイナス金利の解除で
喜ぶのは銀行と財務省です・・
植田総裁は・・
2％の「物価安定の目標」が
持続的・安定的に実現していくことが
見通せる状況に至ったと判断した」
と言っていますが、
物価安定が2％アップが
見込まれたなら
その政策がうまく行っている事を
意味します。
だったら、現状を維持しなければならない
のが本筋ではないか？
うまく行きかけているのになぜ？
このタイミングで政策変更するのか・・
どうも、植田総裁は、経済全体よりも
金融機関と財務省ばかり、見ているのでは・・
そこにいい顔をしたいからとしか
思えない‥という話がエコノミストから
出ています。
そして・・これまでの
「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」
の枠組みおよびマイナス金利政策は、
その役割を果たした」・・
とも言っていますが、
本当でしょうか？
短期金利の操作を主な政策手段・・
として、
短期金利は、現行のマイナス0.1～0％
から、0～プラス0.1％と利上げし、
これまで上限1％の目途があった
長期金利を撤廃する・・という事です。
つまり・・利上げを行うことで
金融の引き締めをやる・・
と宣言したわけです。
なぜ？ 2％物価上昇したのか・・
という事を冷静にを考えれば
今の政策が良いから、そうなっている
わけですよね。
だったら、そのまま維持するのが
常識なはずです・・
仮に・・物価が目標の2％から大きく
逸脱するおそれがある・・
だから、利上げするのだと
いうのであれば、納得できます。
そうではなく、ようやく2％という
インフレ目標が維持されている状況なら
今の政策が継続するのが正しいのです。
そうしないで、先走ってマイナス金利の
解除を宣言したのが大きな間違いだ‥
という事です。
日銀は過去にも同様の間違いを
繰り返しているそうです。
欧米では・・インフレ率が5％程度まで
は金利の引き締めは行わない・・
というのが常識なのだそうですザ
これらの事は・・
ビハインド・ザ・カーブと呼ばれ
物価の動きより遅れて金融政策を行う・・
というのが正しいやり方だ・・
と言われているそうです。
それを又、日銀は見誤った‥
過去にも度々同じような過ちを
行ってきた・・という事です。
なぜ日銀は、
金融機関の顔を見ているのか・・
財務省の顔を見ているのか・・
マイナス金利を解除して一番
喜ぶのは金融機関と財務省です。
日銀はマイナス金利を解除を
金融機関にリークして
それがマスコミに流させたのか・・
ようやくインフレ目標の2％に
なっただけなのに
同時に金利引き上げを行ったら
ビハインド・ザ・カーブを無視した
ことになります。
インフレ率はもっと上がってから
金利を上げないと、またデフレに
逆戻りする危険性もあります。
植田総裁は・・
春闘での結果を見て判断した・・
と息巻いていますが、
春闘で満額回答を出したところは
全て大企業です。
円安で利益を上げた一握りの大企業の
春闘で判断する・・とは
日銀総裁として失格なのでは・・
監督すべき政府は、今キックバック問題で
揺れ動いている・・
日銀はその不安定な岸田政権の
目を盗んで、
やりたい放題・・という状態です。
このままでは、またデフレに戻るか・・
金融に詳しい政治家がいないのが
今の岸田政権の最大の弱点だ・・
というのが、エコノミストの話でした。
日本の政治も経済も・・先行きが不安ですね。
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