自社株買いの是非について・・

こんにちは。

桑原通夫です。

 

自社株買いって・・何?

 

自社株買いとは

企業が自分で発行した株を

自分の資金で買う事・・です。

 

普通は、株式を発行するのは

事業資金を得るために行う事ですが

自社株買い・・とは

それに逆行するものです。

 

では何のためにするの?

 

自社株買いは

企業が自己資本利益率ROE)や

株価純資産倍率(PBR)を

最速で簡単に上げる方法です。

 

ROE=純利益÷自己資本であり

PBR=時価総額÷自己資本ですから

 

自己資本を減らせば・・

ROEもPBRも簡単に上がる・・

という事です。

 

つまり、何のためにするか‥と言えば

株主が収益向上や利益拡大を

強く求めるから・・です。

 

株主がROEやPBRの改善・・

を強く求めた場合・・

企業側としては、M&Aが最も

手っ取り早い方法だ・・

ということです。

 

自社株買いは

M&Aを実現させるための

補助スキームとしても

頻繁に用いられるケースが

あります。

 

売り手の税務メリットや

買い手の安く買える事に

自社株買いをスキームとして活用する・・

という事です。

 

しかし・・デメリットもあります。

 

株主にとっては自社株買いが

株主還元になる場合というのは

自社株が価値に比べて

割安の時だけ・・です。

 

ですから、自社株買いが必ずしも

株主還元になるわけでは

ありません。

 

割高の時にやれば・・

株主が損することになるのです。

 

自社株買いの本質は・・

株主にとっての売却機会を

企業が提供する・・

ということです。

 

本当なら企業は自社株買いよりも

今後の成長のために

再投資すべきです。

 

理想的な純利益の使い方は・・

3分の1は配当・・

3分の1は留保・・

3分の1は再投資・・

です。

 

長期株主への還元は

あくまでも配当金が原則です。

 

一方自社株買いは

必ずしも株主還元にはならない・・

つまり、条件付きです。

 

自社株買いで株主還元になるのは

価値に対して割安の場合だけ・・

です。

 

割安の時に買うのであればいいが

割高で自社株買いをするのは

自己資本を少なくして・・

 

ただ・・簡単にROEやPBRを

上げるための方策でしかない・・

という事ですので

 

安易に行うべきではないのです。

 

長い目で見た場合・・

安易な方法に流されれば

企業の成長はない・・という事です。

 

投資家が利益を追求するのは

まだ解決されていない課題に

取り組んでいる企業に投資したほうが

資源の有効活用になるのです。

 

そして自社株買いが株主還元になる

場合というのは、

価値に比べて株価が割安・・

の時に限ります。

 

もし・・割高にかかわらず

自社株買いをするという事は,

企業が売却の機会を株主に

提供している・・と言えるのです。

 

 

では企業が自社株買いで買い戻した株は

どうなるのか・・というと、

2つのケースがあります。

 

1つはそのまま保管して金庫株にする・・

 

もう1つは、焼却することで

発行済株式総数を減少させる・・

という事です。

 

自己資本比率を下げることで

REOやPBRを上げる・・

という安易は方法は取るべきではない・・

 

投資家も長い目で企業を応援する・・

という風になれば理想ですね。

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

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