こんにちは。
桑原通夫です。
企業にとって
株価よりも大事なものは・・
利益です。
株価の上下というのは
あくまでも結果の事で
利益が無ければ分配原資もなく
分配も出来ません。
株価や配当金とは
上がった利益の分配の結果です。
株価が上がるのは、出資者が
増えることで、つまりは
その企業の価値が上がることです。
当然・・企業資産も増え
配当原資も増えることになります。
というのが自然の流れです。
たとえば1株の値段が
105円の場合・・
配当利回りを5％とすると
株価＝100円＋配当5円
という事になります。
この時、株主総会で
もっと配当金を増やせ・・と
なったと仮定します。
そこで配当利回りを
10％にすると
株価＝95円＋配当10円
になります。
となると、当然、株価は
95円と、下がることになります。
つまり‥利益が同じなのに
配当金を上げると
株価が下がり・・
企業価値が下がる事になるのです。
企業価値が下がれば
資金も集まらなくなり
利益を生むチャンスも少なくなります。
結果として配当原資も下がることに
なるのです。
株主総会・・というのは
元々の1株の価値である105円を
どう分けるか・・という分配
を決める場所です。
仮に利益が2倍になった場合・・
分配原資も2倍になります。
1株の価値は105円→210円に・・
株価：200円＋配当10円
に分配すれば、配当利回りは5％
という事で、同じです。
この場合は・・
配当利回りが同じでも
利益が2倍になったことで
企業価値と配当金の両方を
増やすことになります。
という事で、大事なのは
配当利回りを上げ下げすること
ではなく
企業利益を上げる事なのです。
利益が変わらないのに
配当利回りを増やせば
その分企業価値を減らすことに
なるのです。
ところで・・株式市場ができたのも
元々は出資者のリスクを
軽減するためです。
企業側が僅かの配当金だけで
出資者を集めようとすると
中々集めにくい・・
たとえば年5％の配当金を
出しますから・・出資してください。
と言っても、
年5％では、出資金を100％
回収するまで・・
単純計算で、20年かかることになります。
20年後に出資金と同額が返済されても
全く旨味がありませんので
出資する人がいなくなります。
そこで出資金を株券として
売ることができれば・・
その時の売買価格で
20年待たずに資金の回収が
可能になります。
そうすれば、
出資者のリスクを大幅に
軽減することができるのです。
そこで証券取引所が出来た・・
という事です。
本来‥株主とは企業の運営に
携わる者ですが
一般の投資家となると
株の売買で利益が得たいだけです。
事業側が資本金・・つまり
お金を集めやすくするため
株を発行しているのです。
投資家は売買利益を得るため
株の売買をします。
証券取引所は手数料を稼ぐ場所です。
出来るだけ売買する人が増え
活発になればいいのです。
つまり‥短期で株を売買する
投資家が増える方が有難いのです。
そのために‥いろんな情報が
溢れることになります。
どうでもいい情報に多くの人が
振り回され・・
その企業価値と違う価格で
株の売買が行われるのです。
そこで企業側も決算書で
色々な仕掛けを行います・・
決算書で最も大事なのは
利益です。
今後どれだけの利益を生む企業なのか・・
その見極めこそが
投資家が最も見るべきところなのです。
それも多くの人が気が付く前に・・
皆が知ってからでは
既に株価は高くなっていますので
遅いのです。
コカ・コーラに資産の9割を
投じて、大金持ちになったように・・・
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