製薬会社の未来は・・エルームの法則とは・・

こんにちは。

桑原通夫です。

 

製薬会社が儲けることが

できる機会は・・たった一つです。

 

それは、新薬が承認されて

特許に守られながら

独占的に販売できた時だけ・・

という事です。

 

薬価とは薬を売る時の

価格(公定)のことです。

 

医療用医薬品の公定価格

である薬価は、

 

原則、2年に1回、

4月の診療報酬改定時に

価格の見直しが行われていました。

 

しかし、2021年度からは

毎年見直しされることとなりました。

 

そもそも、薬価改定とは

医療用薬品の価格を見直す事です。

 

ですから、価格が上がることも

あるわけです。

 

それが今は・・

薬価の見直し→値下げの事、

と同じような意味で

使われています。

 

つまり、

価格改定の度に全部の

医薬品の価格が

平均で5~6%も下げられて

います。

 

これは日本の高齢化社会により

毎年増え続ける医療費を

抑えるための方策です。

 

これにより、製薬会社の経営は

とても厳しい状況になっている・・

という事です。

 

そして今、製薬業界で言われている

エルームの法則、というものについて・・

 

エルームの法則とは・・半導体業界の

Moore(ムーア)の法則の逆です。

 

ムーアの法則半導体業界で

2年毎に性能が良くなって行く・・

という意味で、

プラスの法則と呼ばれています。

 

ムーアの法則は、18ヵ月で半導体

技術が伸びて、

コストが半分になること・・

 

そのため、性能や機能が同じもの

であれば、半分の価格でCPUが

作られてしまう・・という事です。

 

それに対して、製薬業界で言われる

エルームの法則とは

マイナスの法則とも呼ばれ、

 

Moore→逆さにすると→Eroom

となる事から

このような呼び名がついたそうです。

 

その意味は・・承認される新薬の

数は、9年毎に半分になる‥

という事です。

 

新薬の開発は簡単ではなく

多くの時間と、多額の研究開発費が

投じられますが、

 

その割には、承認される新薬の数が

激減しているのです。

 

殆ど、出尽くしている‥という感じで

新薬が生まれにくい・・

 

という事で、開発費を回収するのが

困難になっているのです。

 

もし、新薬が承認され・・

独占的に販売できれば

宝を掘り当てたような利益が得られます。

 

この金の鉱脈を掘り当てられる

頻度を法則化したのが・・

エルームの法則ということです。

 

製薬会社は、9年毎に新薬の開発が

承認されなくなる・・

 

おまけに承認されても

特許も5年で終了するので

競合が激化し、価格も安くなります。

 

そして、新薬というのは、計画的に

作れるものではありません。

 

新薬は試行錯誤の連続で・・

偶然に出来るケースが多く

 

承認され、世に出回るチャンスは

非常に少ないのです。

 

このように今は、製薬会社にとって

外部環境は、とても厳しくなっている

のが現実です。

 

国の予算も、医療費の高騰により

薬価は下げられている傾向にあります。

 

製薬会社が人件費を削るなどして

行っている企業努力よりも

外部環境の厳しさの方が増している。

 

このような傾向が今後も続くだろう・・

という事で、製薬業界そのものも

冬の時代が続くものと思われます。

 

コロナで大儲けをした一部の

製薬会社もありましたが

日本国内の会社は、かなり厳しい

事になりそうです。

 

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