こんにちは。
桑原通夫です。
ユニゾホールディングス、
経営破綻の流れとは・・
会社を繁栄するには
天国だけでなく
地獄を知る事・・が
需要である。
要するに、
生きるか死ぬかの
厳しい状況を乗り越えてこそ
会社を繁栄させる力が身につく・・
という言葉があります。
ユニゾホールディングス株式会社は
不動産事業とホテル事業を
行っている会社です。
2009年に東証1部に
上場していたが
2020年に日本で初の
EBO（エンプロイーバイアウト）
により
上場廃止となった・・のです。
ユニゾの大株主は
元々は日本企業でした。
役員も買収されるまでは
みずほ系社員でした。
ところが、買収直前には
筆頭株主が外国企業になり
役員も大幅に変わっていました。
経営陣も元従業員が社長になり
従業員によるEBOが成立し
投資会社として再出発しました。
買収価格は2000億ということで
当然、元従業員たちに
そんなお金は出せません・・
そこで外資系の投資会社が
資金の肩代わりを行っていた・・
という事です。
その結果・・
従業員の共同で
投資会社を設立した・・
という事です。
その時の買収額は2000億円。
共同経営と言っても
買収資金の2000億はどこから
出したのか？
従業員が持っているわけはない・・
という事で、
が立て替えた・・
そして買収された1年後に
ユニゾは何と親会社に対して
2060億の短期貸し付けを
行った・・のです。
なぜ？どうして？
となるわけですが・・
6000億以上もあった資産も
半分以上も売却され・・
その上、親会社に2060億も
短期貸し付けを行った・・
ユニゾを買収するための資金
2000億は
投資会社（親会社）からの借金です。
買収資金を出した外資系企業に
元従業員社長が
逆らえるわけはありません。
では・・
そのユニゾを買収するためだけに
元従業員と外資系企業で作った
投資会社は・・
一体何で収益を上げていたのか？
という事ですが、
もちろん、不動産事業と
ホテル事業も行っていましたが
コロナ禍などの影響もあり
業績はイマイチでした。
そこで大幅な資産の売却を
行ったのです。
そしてその資産売却益を
売上として計上していたのです。
つまり‥親会社である外資系投資会社は
投資した2000億を買収したユニゾから
取り返そうとした・・
その結果ユニゾは・・
大幅に資産の売却を余儀なくされ
収益構造もそぎ落とされたのです。
そして、流動資産が239億に対して
流動負債が526億となりました。
1年以内で返さなければならない
お金が
1年以内で使えるお金を
はるかに超えてしまったのです。
有形固定資産も買収前に
6579億あったのが
買収直後には2045億と
3分の1以下に減らしていた・・
そしてとうとう・・
経営破綻となった。
ユニゾの破綻は天災ではなく
人災である・・
従業員と経営者と投資家では
それぞれの知識や技能が違う・・
所詮、従業員が経営陣になっても
経験知もないため
投資家にいいようにカモにされてしまった。
結局は外資系の株主を
大儲けさせただけです。
従業員→現場仕事の専門家です
経営者→資金調達の専門家です
投資家→資金配分の専門家です
いくら現場に詳しくても従業員が
いきなり経営者になっても
資金調達ができない・・・
従業員が社長になったユニゾは
カモられただけ・・
元上場企業のユニゾは
ボロボロになっただけです・・
社歴64年の会社は・・
未熟な新経営陣によって
破綻させられてしまった・・
という事のようです。
怖い話ですよね・・
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