国の借金が増えるほど・・景気はよくなる?

こんにちは。

桑原通夫です。

 

信用創造の続き・・です。

 

お金とはだれかが

借金することで

新たに生み出されていくもの・・

お金を借りる人がいなくなると・・

経済は縮小します・・・

 

そんな時・・

国が多くの借金をすればするほど

お金は増えていくことになります。

 

銀行では預金という名目で

人のお金を預かります・・

 

でも・・その預けた人は

そのお金を常に必要とする

わけではありません。

 

その預かっている間に

必要とする人が現れた場合、

貸し出しをしているのです。

 

例えば誰かが100万円

預けたとします・・

すると銀行では1割を除いた

90万を

別の人に貸し出すことが

できるのです・・

 

預けた人も・・

預金の全てを常に使うわけでは

ありません。

普段は一部しか引き出さないので、

残りの分は誰かに貸しても

分からないのです。

 

この時に通帳に入れる情報は

ヴァーチャルな電子情報なので

書き換えをするだけで済む。

貸すといっても誰かの預金通帳に

数字が書かれるだけである。

 

それが別の銀行に

預けられたとしても、

 

またその銀行でも同じように

処理される・・

 

だから銀行というシステムに

乗っている以上は、

 

延々とお金が生み出されていく

仕組みとなっているのです。


つまり、誰かがお金を返して

くれるだろうという

 

いわゆる「信用」のもとに、

お金が増えていくことを

信用創造というのです・・

 

貸し出す側に・・

金による裏付けがある

わけではない。

 

そこにあるのは単に

信用という

想像なのである。

 

その信用システムで

この世界のあらゆる

経済というのは成り立っている。

 

世界中のお金はほとんど

同じ仕組みで

発行されている。

 

中央銀行を国が持つというのは

この信用創造の仕組みを

利用するということである。


要約すると、

ほぼ全てのお金というのは

「誰かの借金」なのである。

 

誰かが借金をしないとお金は

発行されない。

 

私たちの手元にある預貯金と

いうのは

借金なのである。

 

ということは

借金が返済されてしまうと、

 

そのお金も消えてしまうという

マジックのようなことが起こる。

 

だからお金が増え続ける

ためには

 

借金が増え続けないと

いけないという

 

矛盾したことが起こるのである。

 

そうでなければこの信用システムは

破綻してしまう。

 

そして現にこのシステムに乗っている

世界中の財政は破綻しかけて

いるのである。


この信用創造のシステムというのは

永遠にお金を貸し続けなければ

ならない仕組みになっている。

 

政府の無駄遣いや税収不足のせいで

赤字になるのではない。

 

経済システムそのものがそもそも

矛盾を持っているのである。

 

このカラクリを見抜かねば

ならない。


そして日本の国債

増え続ける原因もここにある。

 

民間が銀行からお金を

借りてくれなくなっても、

政府は借りてくれる。

 

特にデフレの場合は民間は

お金を借りなくなる。

 

だから政府が国債という借金で

そのツケを払っている。

 

このお金の発行の仕組み

そのものが変わらなければ、

 

政府の借金も

永遠になくならないのである。

   ・・以上・・・・