こんにちは。
桑原通夫です。
アドラーは・・
「劣等感そのものは健全なもの」
と述べています。
何故か？
劣等感を持つという事で
自分の無力さや非力さに
気が付く‥ことができるからです。
その上で・・なんとかこの状況から脱したい・・
という欲求を強めることで
人間にとって最も必要な
向上心・・が生れるからです。
劣等感を持つ→向上心につながる。
その意味で・・劣等感は
むしろ好ましいものになるのです。
人間は・・ 無力な状態・・で
生れてきます。
保護者無しでは生き残れないのです。
自分が自立できるまでは
誰かに頼らざるを得ないのです。
理想通りに自分がふるまえない時
劣等感を覚えますが・・
理想を持つ・・という事は
向上心があることを意味しています。
つまり‥なりたい自分（目標）を
意識することで、
初めて向上心が生れるのです。
裏返せば、向上心が持てるのは
劣等感がある人‥という事になります。
人間は向上心がある限り、
すべての人は、劣等感を持つ・・のです。
アドラーが言う・・
劣等感そのものは健全なもの・・
というのも、そういう意味です。
つまり、 「劣等感」 とは、
恥ずべきことではなく
むしろ好ましいものなのです。
そして劣等感とは・・
客観的判断ではなく、すべて
主観によるものです。
つまり・・事実とは直接関係なく
本人がどう思うか次第なのです。
自分の生い立ちや学歴なども・・・
究極は本人次第・・なのです。
今の時代・・大学へ進むのが殆どなので
大卒が特別な存在ではなくなっています・・
学校を選ばなければ、誰もが大学へ
進学できる時代です。
そのような中で・・
四大卒だ・・と威張る人はいませんが
高卒だから・・と恥じる人がいるとすれば
それこそ、主観の問題です。
子供のころの失敗を恥じて、
劣等感を持つ人もいれば
同じ様な出来事でも、自虐ネタに使って
たくましく生きている人もいます。
低身長をネタにして・・お笑い芸人として
生きる人もいるのです。
顔面凶器‥フランケン顔・・
なんてアピールする人もいます。
身長170センチでも‥
劣等感を持つ人もいたり、
東大や京大に行けなかっただけで・・
劣等感を持つ人もいます。
当然です・・
劣等感＝向上心の証 ですから・・
劣等感が無い人の方がむしろ問題です。
劣等感を持つという事は
健全である・・と言う証なのです。
劣等感に必要以上に
囚われないことです。
失敗は成功の母・・と同じように
劣等感は
向上心の証・・なのです。
自分が健全であるという事の
証明なのです。
一般人が劣等感を自虐ネタ
にする必要はありませんが
必要以上に・・囚われない事です。
自分の生い立ちや姿かたち
それから過去の失敗も
全て・・自分で変えることは
出来ません。
だったら・・それを意識することで
自分の成長のためのエネルギーとして
活用することです。
劣等感の強い人ほど・・
大きな仕事をやり遂げてきたことは
歴史が証明しています。
劣等感を持たない人のほうが
心配だ・・・
と考えましょう。
健全な人程‥劣等感を持っているものです。
